はじめに
先日の記事でバフェット・コード API を活用する Python ツールを作った話を書きました。

ただ、こんな声が聞こえてきそうです。

でも Python なんでしょ?動かすまでが面倒くさそう。
今回はそんなあなたのための記事です。
Windows で、Python のインストールされていない状態から、簡単に上記ツールを動かす方法はないかなと思って探してみました。
おそらく一つの面倒なポイントは、Python をインストールしたとして、必要なライブラリを追加で導入する必要があることです。
上記ツールでも matplotlib, pandas, numpy といった(かなりポピュラーですが)Python に標準で含まれないライブラリに依存しています。
そこで!簡単で便利そうだなと思ったのが今回紹介する WinPython というものです。
WinPython ではポータブルな Python 実行環境が実現でき、科学技術計算に必要なライブラリも苦労することなく一通りその環境に用意できます。ありがたい!
この記事では Windows で、WinPython を使って先日の Python ツールを実行するまでを解説します。
なお、私が試した環境は Windows10 (64 bit 版)です。
手順
実行までの流れを以下、順を追って説明します。
WinPython ダウンロード
まずは WinPython のダウンロードです。
上記のページから、Download ボタンを押すと 64bit 版の WinPython をダウンロードできます。

ダウンロードしたファイルを実行すると、下記画面になるのでお好きな展開先を選択してください。

このExtract ボタンを押すと展開が開始されますがこれは少し時間がかかります。お茶でも飲みながら待ちましょう。
ドウゾ (´・ω・`)つ =旦
終わると、”WPy64-3741″ (名前はダウンロードしたバージョン等によって変わると思います) というフォルダが指定した展開先にできているはずです。中身は以下。

Python スクリプトの配置
次は、実行したい Python スクリプト群を 上記の “scripts” フォルダに配置します。
先日のツールを実行する場合、GitHub から落としてきましょう。
右上の “Clone or download” から Zip ファイルでダウンロードすることができます。

ダウンロードした ”buffett-code-api-tools-master.zip” を展開します。展開した結果の “buffet-code-api-tools-master” フォルダを、先ほどの “WPy64-3741” フォルダの中にある “scripts” フォルダに丸ごと移動してしまいましょう。
以下のような感じ。

実行!
さあ、準備が整いました。
“WPy64-3741″ フォルダの中にある、”WinPython Powershell Prompt” をダブルクリックして実行します。

PowerShell が立ち上がり、現在フォルダが先ほどの scripts フォルダの状態でコマンドを実行できます。
python に続いてツールのメインスクリプト (“bc-analyzer.py”) のパスを
python .\buffett-code-api-tools-master\bc-analyzer.py

GUI のウィンドウが立ち上がったら成功!

先日作ったツールの使い方については下記記事

をご参照ください。
まとめ
今回は、Windows で Python ツールを簡単に実行する方法について解説しました。
WinPython ではかなりいろいろなツールやライブラリが付属しているので、単に先日作った Python ツールを実行するだけならオーバースペック気味ですが、簡単に実行できる、という意味では便利だなと思って紹介しました。
私が調べた感じだと、Windows から Python を使う場合のやり方としては、Python 公式からインストール派、Anaconda 派、などが多そうでした。
なお、私は普段は Linux (Ubuntu 18.04.3 LTS) で開発したり Python を使っていて、WinPython は今回紹介した流れでツール実行できることは確認しましたが普段使いしているわけではありません。記事に関して突っ込みどころがあればコメント欄などでご教授いただければ幸いです。
なにはともあれ、Windows でも比較的簡単に Python ツールを使えるよ!というのが今回の記事の目的でした。参考になればうれしいです。
それではまた。
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